マーブルとは、英語で大理石をさす言葉です。大理石のように数種類の色が練りこまれたような柄の紙を背につけ製本する方法のことをマーブル巻きといいます。
マーブル巻き機という特殊な機械により製本されます。のり付けや針とじなどでまとめた紙の束を入れると、背をマーブルテープで包まれた製品が出来上がります。
のり付けで製本したマーブル巻き冊子は簡単にはがすことができるため、主に会社などで使う伝票の製本に用いられます。
カーボン紙を挟み、複写伝票などにすることも可能です。
背の部分に布地(クロス)を巻きつけ製本する方法です。紙を使うマーブル巻きよりも強度があります。
クロス巻き機を使用して製本されます。
最近ではクロスの種類が増え、さまざまなカラーやデザインを選べるようになってきました。
伝票やメモ帳などの製本にも使われますが、強度があるため、何度も閉じたり開いたりする書籍や論文などの加工に向いています。クロスにこだわれば高級感を出すことも可能です。
このように、マーブル巻きとクロス巻きはとても似ています。背に張るのが紙か布かの差と言っていいでしょう。
頻繁に使用してすぐに消耗する伝票やメモ帳などはマーブル巻き、あまり傷をつけたくない重要な伝票や冊子の製本にはクロス巻き、など使い分けるのがいいでしょう。